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忙しく生きるすべての人へ
by roughmakers


マナー理論

皆さんはエレベーターに乗ったときに「閉」のボタンを押しますか?
私がいままで見た限り、95%くらいの方が「閉」を押しています。
一体このボタンを押すことで何秒くらい扉が閉まるのが早くなるのでしょうか?
1~2秒程度でしょう。

「現代人は忙しい」などとよく言いますが、2秒を節約しなければいけないほど忙しい人などどのくらいいるのでしょうか?
私はいつも疑問に思っています。
おそらくほとんどの人は忙しいのではなく「忙しいフリ」をしているだけなのです。
「忙しいフリ」をしているうちに自分がいつも忙しいような感覚に陥って、更には「人生って大変」と思い込んでしまうのです。
本当は忙しくもないし、大変でもないんです。

エレベーターの話に戻りましょう。
私はエレベーターでは決して「閉」を押しません。
これを押すことで2秒節約できる代わりに、周りが見えない人間になってしまうと思うからです。

ためしに「閉」を押すのをやめてみてください。
今まで見えなかったことが見えてきます。

ボタンのそばの人は「閉」を押すために必死です。
人が乗り込んだ瞬間に即座にボタンを押します。
「この人は何をそんなに急いでいるのだろう?」と哀れにさえ思ってしまいます。

少し離れたところからエレベーターに向かってくる人がいて、それに気づいているにもかかわらず「閉」を急いで押す人、なんて醜いんだろう。
しかし、その人が1階に着いたときに「開」のボタンを押して降りる順番を譲っているではありませんか!
確かに降りる順番を譲るのは大人の礼儀です。
それ自体は正しいことです。
だがこの人は大人の礼儀を学ぶ前にもっと根本的な精神を改めるべきです。
このような見せ掛けだけの礼儀を身に着けた大人がどれほど多いことか、、、

電車では化粧をしている若い女性がいます。
この女性を険しい顔で見ている中年男性。
「まったく、最近の若い者は」とでもいいたげな表情です。
しかしその中年男性を見てみると、えらそうに足を広げて座っているではありませんか!
この方は若い人のマナーの悪さには目がいくようですが自分のマナーの悪さには気づいていないようです。


都心の交差点でも思います。
皆、大変そうな顔つきで今にも肩がぶつかりそうに忙しく歩いています。
このような人たちが「毎日忙しい・大変だ」などと言っても「じゃあ5分早く起きればいいじゃないですか?」と言いたくなります。
そんな生き方をしているから疲れた顔をした大人になってしまうのです。
# by roughmakers | 2006-06-22 09:07 | マナー理論

ねずみ講論

世の中に「おいしい儲け話」は存在するのでしょうか?
答えは「ある」と思います。
「世の中おいしい話なんかありはしない」とは思いません。
事実、会社経営で儲けた人は「おいしい儲け話」を実践したわけです。
効率的な金儲けは存在します。
ただ勘違いしてはいけないの他人がおいしい話を教えてくれるわけがないということです。

1つ例を出しましょう。
あなたはレコード好きで、とても詳しかったとします。
そしてたまたま通りかかった古いレコード店に立ち寄りました。
ホコリのかかった店内、レジにはおじいさん。
ふと500円ワゴンセールの中を見ると、なんとプレミアがついて1枚1万円以上するお宝レコードが何枚もあるではないですか!
これをまとめて購入してネットオークションで転売すれば20万円以上の利益は確実です。

極端ですがこれはおいしい話です。
では、あなたはプレミアのついたレコードが500円で販売されていることを誰かに教えてあげますか?
そんなことはしないでしょう。

このようにおいしい話は誰かに教えたりしません。
ここからはねずみ講の話です。

今から40年ほど前でしょうか。
日本に「天下一家の会」というねずみ講組織が登場しました。
このときはまだ無限連鎖講の防止に関する法律が制定されておらず、所得税法違反により逮捕にこぎつけましたが、その後に法律が制定されてからも様々なねずみ講組織が誕生しました。
そして今現在においてもいまだに人々はだまされ続けているのです。
特に20代前後の若者に目立ちます。
世間を良く知らず、純粋な若者が罠にかかるのです。
社会人1年目の若者は「これだけ働いているのにたったこれだけの給料なのか、、、」と虚しさを感じたりするのです。
ねずみ講・マルチ商法・ネットワークビジネスと、名前は変わっていますが根本的な内容は同じです。
うまく法律の網をすり抜けて今はまだ合法とされているものもありますが、合法であれ違法であれ実態は同じです。

簡単に説明すれば、ねずみ講組織から商品を購入して、メンバーとしての活動権を得る。
そして誰かを勧誘してその商品を購入させれば、自分に何%かのマージンが入る、というものです。


ある有名な組織の例です。
まず最初に30万円でサプリメントを一式購入する。
そうすればメンバーの一員となり活動できるようになります。
ここでのうたい文句はこうです。

「最悪の場合、損したとしても最高30万円だよ。それに3人にクチコミで宣伝すればもうもとはとれるから」

どうやら「勧誘」ではなく「クチコミ」というのがポイントのようです。
では本当に30万円以上損はしないのか?
答えはNOです。
確実にそれ以上の損害が出ます。

ねずみ講は最初に入会してしまったら終わりです。
マインドコントロールされた集団に入ってしまったら正常でいられません。
「皆でがんばって稼ごう!勝ち組になろう!」と、一見ポジティブな概観とは裏腹にみんな借金だらけです。
予断ですがねずみ講に手を出す人の80%以上は30万円をローンで支払うそうです。
結局、お金をもっていない人が更にお金をむしりとられるだけで、余裕がある人は手を出さないのでしょう。


そしていつしか自分もマインドコントロールされ、こんな話を持ちかけられます。
「君だけに特別教えてあげる。もっと儲けるためにはこんな商品があるんだよ。絶対誰にも言っちゃだめだよ」
その商品は80万円のようです。

しかしもうこの時には最初の「30万円が限度」なんてことは忘れてしまっています。
もっと稼げるなら80万円くらい、と思うようになっているのです。
挙句の果てには教えてくれた人に「本当にありがとうございます!」なんてお礼まで言うわけです。

こうして無限地獄に陥り、どこかで抜け出すことができるか、そのまま行くところまでいってしまうのか、、、
どちらにせよすべての金は組織の上層部の人間に流れるのです。
ねずみ講の末端構成員は、この上層部の者にあこがれて「いつかは私も、、、」と夢見るようですが、末端は使い捨てです。
末端の連中の下に更に構成員が増えてきだせば、すぐに飽和状態になってきます。

もう限界と感じたときに上層部は構成員の一部を引き連れて新しいねずみ講組織を作るのです。

ねずみ講に入会したら、まずビデオが送られてきます。
入門・中級・上級といったビデオが順番に送られてきて、勧誘の仕方などのマニュアルを教え込まれるのです。
だからねずみ講の勧誘をする人はみんな同じようなしゃべり方なのです。


「お金の話は最後までしない」
「ネットワークビジネスであることは悟られないように」
「常に自分の扱う商品に自信をもって」


などうんざりするような内容です。


「事務所借りたんだ」とうれしそうに言う人がいます。
事務所で一体何をしているのか聞いたら、色々あるんだよ、と話をはぐらかされました。
ただの溜まり場のようです。
必要だから事務所を借りたのではなく、ビジネスっぽい雰囲気を出すために事務所を借りたわけです。
頭の中はままごとと同じレベルです。

ビジネスっぽくするために、集会ではスーツ姿が多く、弁護士が教壇に立って講演したり、医者がサプリメントの説明をしています。
みんな必死でメモをとって真剣な眼差しです。
本当に哀れです。

「来年には年収1,000万だから」と言っていた友人は今は職もなく借金まみれになっています。
ねずみ講に手を出したという噂はあっという間に広がりますので、友人もかなり減ったことでしょう。


みんな楽して金を稼ぎたい、しかし自分では商売のシステムを作ることができないから、他人がもちかけてきた胡散臭い儲け話にだまされてしまうのです。
結論として、自力で商売を考えることができないのであれば「世の中おいしい話なんかありはしない」と思うことがだまされずにすむコツといえるでしょう。
# by roughmakers | 2006-06-21 15:02 | ねずみ講論

財布論

皆さんはレジで買物をするときに「小銭」をどうしますか?
例えば455円の買物をしたら、財布に50円や5円がないか探していませんか?
私は絶対に探しません。
千円札で支払います。

小銭を出したほうが店は助かるから店のためにやっているのだ、というのなら問題ありません。
でも店は営業をして利益を得ようとしているのですから、消費者がそこまで気を配る必要はないと思います。
それにほとんどの人は「小銭を出したらすっきりするから」という理由で小銭を探すのだと思います。

しかし小銭をきれいに使いきっても、出費の合計額が減るわけではありません。
毎回支払いのときに小銭の有無を確認するよりも、支払いは千円札で一貫したほうが楽に生活できませんか?

それだと財布が重くなるではないか、と聞こえてきそうです。
でも1日の買物で小銭が膨大に発生するなんてことは1年に数回くらいです。
ごく稀に小銭がかなり多くなりますが、そのときだけ小銭を使って減らします。
それ以外は財布が重いなどと感じることもありません。

家に帰ったら小銭はすべて貯金箱に入れます。
そうすれば次の日はまた小銭が空の状態ですので財布が重くなることもありません。
ちなみにこの貯金箱は1年に一回くらい銀行に持って行って入金します。(両替だと手数料が取られますので)
毎回30万円くらいになります。

学生のときからずっとこうしてきましたが、買物のたびに小銭を探している方よりもずいぶん楽です。
作業的に楽なことよりも、気持ちが楽なのです。
このような積み重ねで無駄な作業を排除していけばストレスがたまりにくいのです。

その分、財布の中に無駄なカードや紙切れは一切入っていません。
節約論で書きましたが、クーポンや割引券などは一切ありませんし、美容院の会員証など月に1回程度しか利用しないものは入れません。
使うときにだけ入れれば良いのです。
クレジットカードも持ちませんので、入っているのは運転免許証と銀行のカード1枚と定期券、それと千円札・壱万円札だけです。
買物で小銭を使うことに必死なのに、カードやクーポンや会員証でパンパンの財布の人がすごく多いと思いませんか?
財布の中のもので、何日も使っていないものがないかチェックしてみてください。
もしあればすぐに出してしまいましょう。


次はクレジットについてです。
今はクレジットでの支払いが一般化し、カードで支払うのがかっこいいなどと勘違いした若者や中年が続出しています。
かっこいいとは思っておらずとも、便利だと思って使用する人は多いでしょう。

しかし本当にカードなど必要なのでしょうか?
同じお金でも「現金」と「数字上の資金」では購入に対する意識がまるで違ってきます。
それに加えて「ポイントをためて景品をGETしよう!」などという企業戦略に見事に世間は踊らされています。
ポイントと引き換えに、あなたの大切な金銭感覚を破壊させられてしまうのです。
何度も繰り返しになりますが「自分の意思決定で、自分のほしいものを購入」するためには、カードなどというものは絶対に使ってはいけません。
不要なものを購入します。
人間はそういう風にできているのですから。
だからカード会社があれほど儲かるのです。
それに分割払いが借金であるということをまるで意識できない人がどれほど多いことか!


織田裕二さんを使って「何でポイントためないの?」と熱く語らせているCMがありますが、あれはずるいCMです。
カードを使用しないで買物をするのが間違っている、と言っているようなものですが、まったく逆です。
ポイントなど微々たるもののためにカードを使用する方が間違っています。

ただ海外旅行などで現金を持ち歩くのは危ない、という理由からカードを使用するのは仕方ないかもしれません。
その際には不要なものを買わないように高い意識を持つことが大切です。
旅行先でケチケチしてもつまらなくなってしまいますが、旅行の開放的な気分からカードでものすごい金額のお土産を購入するのは別問題です。
「ケチケチしない」ことと「不必要な浪費」を混同している人が多いですが、しっかり区別しましょう。

それと最近は家賃の支払いにカードを使用すれば、ポイントがたまり商品券が5,000円分もらえたりもします。
毎月定額で発生する経費をカード払いにしてポイントをためるというのであれば、まあ仕方ないかもしれません。

でも年間で5,000円の商品券を手に入れるよりも、カードは使わないと決めておいたほうが良いと思います。
カードを持たないことには5,000円以上の価値があります。
# by roughmakers | 2006-06-21 13:04 | 財布論

節約論⑤

ここまで私は特価品などを購入しないことを書いてきました。
では、ほしいものは値段を見ずに購入しているのか?
それに関しては3万円をボーダーとして区別しています。

3万円以下のものは値段はほとんど気にしません。
安く買うことよりも無駄なものを買わないほうがトータルコストが安くなることを知っているからです。

しかし3万円以上のものは別です。
不要なものを買わないという基本姿勢は変わりません。
でも3万円を超えるとなると、必要なものであってもどこで購入するかで値段に差が出てきます。
といっても1ヵ月後に特価で販売されるのを待っていたのでは「必要な時に買う」という目的が害されます。

だから「高くは買わない」の理念で購入します。
今は便利なもので、ネットでものの相場はすぐにわかります。

我が家での高額商品は主に電化製品ですが、先日洗濯機を購入しました。
その購入までの過程を書きます。

まず大手家電販売店に行き、洗濯機をいろいろ見ます。
そしてわからない機能の説明などを店員に求めます。
5個ほどピックアップし、メーカーと型番と値段をメモして帰ります。
安く買いたいのなら、ここで店員にどんなことを言われても即決で購入しないことです。
「今ならこの価格で」とか「残り1台、激安!」などと書かれていると、つい購入してしまいそうになるものですが、我慢しましょう。
どんな買い物でもどんな商売でも「今だけ」などといううたい文句は注意です。
正常な状態での意思決定ができなくなりますので「今だけ」のものには手を出さないと心に決めておくことをお勧めします。


そして家に帰って相場を調べます。
私は価格.comを利用しています。
マイナーな製品でなければ大体あります。
「残り1台、激安!」と書かれていた80,000円の商品の相場は68,800円のようです。
このサイト、特に激安というほどではありませんが、店での相場よりはかなり安く購入できますし「クチコミ」という箇所でその製品を使ったユーザーのコメントなども結構参考になります。
でもあくまですべての情報は「参考」です。
買い物のときはなんでも疑って挑むくらいでちょうどいいかもしれません。

ピックアップした商品の相場とユーザーのクチコミなどを参考にしつつ、本当に自分にあった商品を買います。
このときは価格.comで購入したほうが送料を含めても量販店より20,000円ほど安かったので、価格.comで購入することに決定しました。
これだと休みの日に電気街を歩き回って交渉を繰り返す、といった労力もなく、比較的平均より安く購入できます。
私は電化製品はほとんど価格.comで購入していますが、特にトラブルや粗悪品などありませんでした。
2,3日で届くので便利だと思います。
ただ洗濯機の本体以外に「洗濯機設置料5,000円」なるものがオプションでありました。
これは断ることもできるのですが「プロによる安心設置!」などと書かれていて、なんだか設置が素人では難しいような書き方をしています。
洗濯機の設置などドライバー1本あれば子供でもできますので当然チェックをはずしましたが、だまされる方も多いのでしょう。
ちなみに私は5年間保証なども入りません。
# by roughmakers | 2006-06-21 11:08 | 節約論⑤

節約論④

次はクーポン券の話です。
よく広告にラーメンのクーポン券などが付いています。
600円のラーメンが200円割引だったらすごくお得な感じがして、このクーポンを財布に忍ばせておく人も多いことでしょう。
しかし!クーポンを財布に入れた時点であなたは損をしています。
昼ごはん何を食べようかというときにスパゲッティとラーメンが候補にあがったとします。
でも本当ならスパゲッティが優勢の気分でした。
しかしあなたはなぜかラーメンを選択しました。
なぜでしょう?
そう、クーポン券が財布の中にあったからです。

別にラーメンも候補にあがっていたんだからいいじゃないかと思うかもしれません。
でも、些細なことですがそれは自分の意思ではないのです。
クーポンを持っていることを思い出した時点でもうラーメン以外を考えなくなってしまう、ということは大切な選択権を奪われてしまっているのです。
この日の昼食だけの話ではないのです。
ためしにクーポンや特価品に目を向けないと心に決めてみて下さい。
どれだけ自分の選択肢が自由になったか実感できます。
これは特価品やクーポンに操られている間は気づけません。
スーパーの特価品に群がる人たちがどれほど不毛か、そのときに気づくでしょう。


では意地でも特価品やクーポンを利用してはいけないのか?
いいえ、違います。

例をあげますと、私は会計の勉強をするために専門学校に通っていました。
その専門学校では授業料25,000円免除券というのがあって、ネットオークションで5,000円で取引されていました。
私は入学するときにこの免除券を5,000円で購入し入学したので20,000円の得をしたことになります。
これが上記のラーメンのクーポンとどう違うか。
それは、私がすでにこの専門学校に入学することを決定した上で、割引方法がないかを調べ、活用したからです。

これがもし、たまたま手元に免除券があったからこの専門学校に入ったというのであれば25,000円の得どころか、とんでもない損失を被っている可能性があります。

私が会計の専門学校に入るまでには「会計の勉強をするか否か」「独学か専門学校か」「どこの専門学校にするか」という意思決定をしたわけです。
それを「免除券があるからこの専門学校に入学」では自分の意思決定が捻じ曲げられている可能性が高いのです。
本当は別の専門学校のほうが自分に合っていたかもしれない、いやそもそも会計の勉強などそれほど興味がなかったかもしれない、、、となるのです。

大切なのは第1段階では自分の意思だということです。
第2段階でたまたま、特価だったりクーポンがあったりすれば利用すればよいのです。



10人ほどの飲み会があり、場所が決定した上でネットなどでその飲み屋のクーポンが入手できるのであれば利用すればよいでしょう。
「自分はクーポンは使わない主義だ」と頑固になる必要はありません。

また、今は無料でクーポンマガジンのようなものがありますが、学生や会社の飲み会で場所を決めるのに便利だ、というのであれば使用してもいいでしょう。
# by roughmakers | 2006-06-21 11:08 | 節約論④