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節約論④
次はクーポン券の話です。
よく広告にラーメンのクーポン券などが付いています。 600円のラーメンが200円割引だったらすごくお得な感じがして、このクーポンを財布に忍ばせておく人も多いことでしょう。 しかし!クーポンを財布に入れた時点であなたは損をしています。 昼ごはん何を食べようかというときにスパゲッティとラーメンが候補にあがったとします。 でも本当ならスパゲッティが優勢の気分でした。 しかしあなたはなぜかラーメンを選択しました。 なぜでしょう? そう、クーポン券が財布の中にあったからです。 別にラーメンも候補にあがっていたんだからいいじゃないかと思うかもしれません。 でも、些細なことですがそれは自分の意思ではないのです。 クーポンを持っていることを思い出した時点でもうラーメン以外を考えなくなってしまう、ということは大切な選択権を奪われてしまっているのです。 この日の昼食だけの話ではないのです。 ためしにクーポンや特価品に目を向けないと心に決めてみて下さい。 どれだけ自分の選択肢が自由になったか実感できます。 これは特価品やクーポンに操られている間は気づけません。 スーパーの特価品に群がる人たちがどれほど不毛か、そのときに気づくでしょう。 では意地でも特価品やクーポンを利用してはいけないのか? いいえ、違います。 例をあげますと、私は会計の勉強をするために専門学校に通っていました。 その専門学校では授業料25,000円免除券というのがあって、ネットオークションで5,000円で取引されていました。 私は入学するときにこの免除券を5,000円で購入し入学したので20,000円の得をしたことになります。 これが上記のラーメンのクーポンとどう違うか。 それは、私がすでにこの専門学校に入学することを決定した上で、割引方法がないかを調べ、活用したからです。 これがもし、たまたま手元に免除券があったからこの専門学校に入ったというのであれば25,000円の得どころか、とんでもない損失を被っている可能性があります。 私が会計の専門学校に入るまでには「会計の勉強をするか否か」「独学か専門学校か」「どこの専門学校にするか」という意思決定をしたわけです。 それを「免除券があるからこの専門学校に入学」では自分の意思決定が捻じ曲げられている可能性が高いのです。 本当は別の専門学校のほうが自分に合っていたかもしれない、いやそもそも会計の勉強などそれほど興味がなかったかもしれない、、、となるのです。 大切なのは第1段階では自分の意思だということです。 第2段階でたまたま、特価だったりクーポンがあったりすれば利用すればよいのです。 10人ほどの飲み会があり、場所が決定した上でネットなどでその飲み屋のクーポンが入手できるのであれば利用すればよいでしょう。 「自分はクーポンは使わない主義だ」と頑固になる必要はありません。 また、今は無料でクーポンマガジンのようなものがありますが、学生や会社の飲み会で場所を決めるのに便利だ、というのであれば使用してもいいでしょう。
by roughmakers
| 2006-06-21 11:08
| 節約論④
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